(株)もしも防災 佐次田 悠平さん
今回のゲストは、沖縄県で17年間消防士として勤務し、40歳手前で消防設備業として独立した株式会社もしも防災 代表・佐次田 悠平さん。
● 「退職金500万円のうち、どれだけ会社に突っ込むか」
● 「沖縄は消防設備の報告率10%台。業界の誰も知らないゼロからのスタート」
● 「究極の人命救助だね、と言われた消防設備士の仕事」
● 「消防士マッチョカレンダー」をチャリティでやっているもう一つの顔
など、元消防士だから見えている“沖縄のリアル”と、“起業の裏側”がたっぷり語られます。
オープニング
青木:
㈱防災屋の青木です。
今回は消防設備士100人インタビュー、 株式会社もしも防災 代表取締役の佐次田 悠平さんです。
佐次田:
お願いします。
青木:
本日は沖縄からはるばるお越しいただきまして!
Xで「インタビューさせてください」と声をかけさせてもらって。
で、快くLINEの交換からさせてもらって。
ありがとうございます、本当に。
大阪も、ちょっとゆかりがありますということで、 今回事務所に呼ぶことに成功しましたんで(笑)
佐次田さん、自己紹介からよろしくお願いします。
佐次田さん自己紹介
佐次田:
はい。
株式会社もしも防災の佐次田 悠平です。
消防士で17年勤務して退職して、消防設備で起業しました。
青木:
元消防士さんです。
スタッフ:
17年、沖縄で勤務されてて?
佐次田:
沖縄です、はい。
「40歳までに起業したい」っていう思いがありまして。 漠然と、10年ぐらい前から。
で、ここ3年ぐらい前から、「できそうなこと・できること」を色々考えながら。
元々消防にいる時に立入査察とかやってましたので、そういう仕事があるっていうのは知ってましたし。
消防側の課題として、管轄内の防火対象物の立ち入り検査…などなど見てたので、そういうニーズがあるっていうのも、ある程度知りながらですね。
青木:
ここで消防設備業をやったらいけるって内部の人だったらわかるんよ。
消防設備業を起業するのに有利なのは、マーケットというところでいったら元消防士さん。
消防士さんは管轄を回るから「ここ手薄だな」とわかるし。
あとはメーカーの人とか営業で回って「ここの消防設備業者さん弱っ!」「でもこれだけ取れてるからここ行ったらいける」みたいな感じで、マーケットがわかるっていうのは強みですね。
沖縄の消防設備「報告率」ワースト問題
佐次田:
そもそも沖縄県内、知ってます?全国のワースト。
青木:
あ、知ってます。
スタッフ:
何のワーストですか?
青木:
えっと、消防用設備等の報告率が、沖縄は多分10%ぐらい。
もっと低い? 20%台? 全体の中でも、沖縄ってダントツで低いんですよ。
左次田:
そういう課題もある中で、仕事のポテンシャルというか…
青木:
ポテンシャルありますよね。 全国平均でだいたい50%くらいですから。
「数字的には伸びしろがある」ところなんですけど、 それも僕、相当思うところがあるんですけど、 それは後にしましょうか、っていうところでーー
保有資格の多さがすごい:工業高校時代からの積み上げ
青木:
消防設備に目をつけて、資格を取っていったという話だったんですけど、もしも防災さんのホームページ探させてもらいまして。保有資格がドッと載ってると。
左次田:
持ってるもん全部書こうって(笑)
スタッフ:
めちゃめちゃ色んなものありますよね。
青木:
ホームページ見る限り、もう何持ってるか佐次田さん覚えてないんじゃないですか?(笑)
佐次田:
元々車とか好きだったんですよ。 なのでそれで工業高校に進学して。
色々その仕組みを知るのが楽しくて。
電子科とか機械科とかあったんですけど、「そこの資格も取ってしまおう」と思って。
割と多分、半分ぐらいは高校生の時に取った資格じゃないかなと。
青木:
溶接もそうだし、自動車整備士(エンジン)。 この辺持ってる人はね、非常に珍しいですね。
消防設備士は、まぁ使うところですね。
● 甲1
● 甲4
● 甲5
● 乙6
● 乙7
乙7って、ちなみに沖縄ってあるんすか?結構。
佐次田:
見たことないですね。
青木:
ああ、ないですね(笑)。 なんか、構造的にも古民家系やったらね、ラス・モルタルあるとかないか…ないか。だってあの(コンクリートの)造りっすもんね。 むしろないですよね。 これちなみに、甲2・甲3とか、これから取ろうかなみたいなとこはあるんですか?
佐次田:
今ちょっと勉強はしてます。
青木:
へえ、なるほど。 資格もこうやってあって素晴らしいですね。
ホームページは自作、「セミプロ」レベル
青木:
ちなみにこのウェブサイトは、佐次田さん自分で作らはったんですか?
佐次田:
はい。
青木:
あ、すごい。すごいじゃないですか。
SWELLで?(SWELLとは難しいプログラミングの知識が不要で簡単にHPを作れるツール)
左次田:
はい、えよく知ってますね。
青木:
はい。いや、めちゃくちゃ調べました。 僕、ホームページセミプロなんで(笑)。
左次田:
元々ブログとかやってた時期も結構あったんで。 それで作ったんですけど、仕事始めたら更新するヒマがもうなくて。全然できてない…
会社規模と「最初から法人化」の話
スタッフ:
今って、もしも防災さんはスタッフの方とか、応援で依頼してる方とか、どれぐらいの規模でされてるんですか?
佐次田:
結構ちっちゃくて。 社員はまず僕1人なんです。
現場ある時は、仕事始めて知り合った方が何人かいるんで声かけて一緒にやるとか、僕も行ったりとか、そういう感じですね。
青木:
そういうの、結構生産性というか、儲かりますよね。 そっちの方がむしろね、みたいな。
佐次田:
儲かると思うんすけど、なんか天井が低いですよね。 Webの集客とかもやっていかないとなと思っていました。
なぜいきなり法人? 資本金210万円の内訳
スタッフ:
会社概要見てて思ったのが2点あって。
1個が、今年の3月に消防士さんを退職されたんですよね。
そっからすぐ法人にしたのって、なにか理由があるんですか?
佐次田:
「やるしかない」という、そういう状況を自分で作り出すということと、「頑張っていくしかないし」、色々な状況を考えた時に法人でもいけるんじゃないかなと。
青木:
僕それ、大賛成ですわ。 私も最初から法人ですから。
もう最初から法人化しといた方が絶対いいと思います。
で、もう1個。
スタッフ:
資本金あるんすけど、 僕は100万にしてるんですよ。
けど見たら210万っていう。
どういう経緯で210万を資本金にしようと思ったのか。
佐次田:
退職金が、17年勤めて約500万ぐらいだったんですよ。
で、「300万ぐらい入れようかな」と思ったんですけど、「別にそんな入れる必要ない」と。
経営者の先輩がいて、不動産屋の先輩なんですけど、その方に色々相談してたら「出資するよ」って言ってくれて。
50万で、その方ともう1人、2人出資してもらったんですよ。
50万・50万。 で、僕が110万。
青木:
なんでやねん(笑)。
佐次田:
あの、割合があるじゃないですか。株式会社の。
「50%以上は持ってくださいね」ということだったので。
50万+50万=100。 じゃあ僕110万。で、210万。
青木:
へえ。 出資してもらう必要なかったんじゃないですか?
わかんないですけど。
まあ、その人は「お世話になってるから」ってことですか?
佐次田:
「期待もしてないから、頑張って」っていう気持ちだよ、っていう感じで、応援してくれたので。
青木:
なるほど。 なんかもったいない気もしますけどね。
スタッフ:
あくまでこれ僕の意見ですけど。
前回の(株)スマテンの都築さんのときも初田製作所から理由があって資本調達したりとかっていうタイミングがあるし、どうなんでしょうね。
左次田:
めちゃくちゃ迷ったんですけど、メリット・デメリットあるじゃないですか。
出資することで継続的に応援したくなると思います。
例えば、不動産やってるからここの物件を点検してほしいなど。
青木:
あーなるほどね。そういうパターンがあるのか。
腰道具紹介
青木:
消防設備士インタビューはね、腰道具も見ていきましょうっていうところで。
さすがに沖縄から腰道具持ってきてください、は、ちょっと過酷すぎるんで(笑)、 写真を送ってもらって、ここにボンと動画の時に載せさせてもらって。 シンプルですよね。
佐次田:
青木さんとも話したんですけど、僕、工具箱(ボックス)持ち歩いてるので。
これはもう、ずっと入れっぱなしにしてるようなもの。
ちょっとカッター入ってないですけど。カッターとか…。
青木:
これなんすか? これ三脚みたいな。
佐次田:
これは、なんか動画とか撮ったりするやつ(スマホ用)です。
あと、たまにレーザーの墨出しとか。これで位置出しておいて。
青木:
へえ。 ちなみに腰道具もありますよね。 これも点検と工事兼用みたいな?
佐次田:
そうっすね。ほぼ入れっぱなしです。
青木:
圧着も透明の絶縁被覆端子付きと電工のリングスリーブ。
ちなみに工具箱も腰道具も、基本どっちも使ってる感じですか?
佐次田:
そうっすね。
青木:
腰道具してると腰痛めるんすよ… ベンチプレスの時はベルトを巻いてるタイプですか?
左次田:
巻いてないです
青木:
佐次田さんは筋トレガチ勢なので
スタッフ:
だって名前で検索してもらったときに何が出てきたかって、消防士カレンダーがトップにきましたから
SNSは「実名推し」? Xアカウントの話
青木:
ちなみにちなみに、X(Twitter)匿名っぽい感じでやってはるじゃないですか?
左次田:
あれはどう思います?
青木:
僕はもう、ゴリゴリ実名派なんすよ、SNSは。 じゃないと、あんま価値がないかなと思ってて。
なんで僕のおすすめは、やっぱ実名っすね、SNSは。
僕、「青木俊輔|㈱防災屋」っていう名前にしてるんですけど、 まぁそんなんでいいんじゃないですかね。
それだったら企業アカウントも兼ねれるし。
今のところ代表取締役なんだったら、企業アカウントずっと運用してた身からすると、「企業に信頼つける」のも商売上ありかもしれないけど、これから「なんでこの人に仕事頼むの?」ってなったら、その人柄が分かった方がいい。 個人名の方が、なんかいいのかな、と思います。
軽トラしかない問題と、立ち上げにかかったお金
青木:
ほんでもう1つは軽トラね。 軽トラすよ、軽トラ。 軽箱じゃなくて。
佐次田:
今軽トラしかないです。
まぁ、結構(荷物を)載せ替えてるんで、本当は欲しいっす。
青木:
そうですよね。 僕も軽トラと軽箱2台の計3台買ったんですけど、「なんで俺軽トラにしたんやろ」と思うくらい(笑)荷物の載せ替えとかが大変で。
加熱試験機1本でも、軽箱やったら普通に乗せっぱなしなんですけど、軽トラは一回どけなあかん。
雨降ったら水めっちゃ溜まるし。 「軽トラって荷物載せれるけど、デメリットめっちゃあるやん」と思って。
スタッフ:
なんで軽トラにしたんすか?
佐次田:
いや、もうそこまで考えてなかったんです。
これは仕事始める前に買ってたんですよ。
スタートアップコストのリアル
スタッフ:
独立した時に使ったお金で言うと、法人の登記費用以外で言うと、何がお金かかりました?
佐次田:
試験器関係ですかね。
青木:
加熱試験器の方が高いですよね。
左次田:
加熱(炙り)の方で10万ぐらいしましたね。 あと煙の感度試験器が…
青木:
感度試験器、はいはいはい。
佐次田:
36万。
青木:
動画で「感度試験してます」って上げてはりましたもんね。
左次田:
ちゃんとしないとあれは。元消防なんで。
スタッフ:
じゃあスタートで、どれぐらいお金を使ったんですか?
佐次田:
200万ぐらいですかね。
青木:
じゃあ結構もう、資本金がっつり行ってますね。
佐次田:
はい。
青木:
例えばうち、ホースの耐圧試験とかは借りたりするんですけど、そういう借りれる人とか(沖縄では)いなかったんですか?
佐次田:
いないです。 何のツテもないもの始めたんで、本当に業界の誰も知らないみたいな。
沖縄の消防設備業界の規模と、「履歴書に将来独立と書いた話」
青木:
ちなみに、沖縄の宜野湾の消防設備業者とかっているんですか?
佐次田:
いますよ、それなりに。 表に出てないだけで、結構いると思います。
青木:
「実は結構いる」みたいな。
佐次田:
1番は那覇ですけど、それなりに。
青木:
僕は沖縄で佐次田さんの下で働こうとしてるんですけど(冗談) 報告率が低いから集客するのは悪くないと思うんですけど、パイの奪い合いとかになったら既存の業者さんにデメリットかもしれないので「スッ」と入り込んでいつの間にか拡大してるみたいな…そういうのが理想なんですけど。 イケイケの会社とかあるんですか?
左次田:
ピーーーーーーー(秘密)
青木:
ああ(笑)
結論:沖縄はチャンスあり
スタッフ:
規模的にも、従業員が10名以上いる会社とか、「沖縄の消防設備業者と言ったらここ」みたいなところは、あんまりないってことですか?
佐次田:
少ないかもしんないですね。
退職する前に1回、履歴書出したんですよ。
最初電話して、「履歴書出してくれ」って言われて作って。
備考欄に「将来独立したいです」って書いて出したんですよ。
不採用でした。
でも経営してる側からしたら、まぁ気持ちも分かるし。
めちゃくちゃ迷ったんすよ。 どっか修行に行くかどうか。
青木:
めっちゃ正直ですね。 そんな備考欄、普通書かんわ(笑)。
スタッフ:
応援してくれる人もいるわけですから。 人柄がとても素敵なんだと思います。
大阪と地方・沖縄の違い:建物密度と集客難易度
佐次田:
大阪来て思いましたね。
やっぱぶっちぎりじゃないですか、もう。(建物の数が)
青木:
だからその辺もちょっとお話させていただきたくて。
僕、今大阪と三重県(地元)でやってて、言ったら地方だと。
政令市でも大阪市ってすっごいギュッとなってるんですよね。 建物めちゃくちゃ多い。
「大阪市で消防設備士やるってめっちゃイージー」やと思うんですよ。
集客に困らない。 っていうの、分かってなくて。
地方で1回やってみて、「結構ガチガチに行ってて、業者もスイッチしないから、Web集客も結構難しいんだな」というのが分かったんですけど。
沖縄の防火対象物の感じ。 移動多くて合わないから点検率低いんじゃないんすか?とか、そういうところ、佐次田さんの肌感で教えてほしいです。
沖縄の地域性
佐次田:
那覇から名護まで1時間ぐらいかけて移動じゃないですか?
日本に比べたら。
あ、ここに比べたら…
青木:
日本です日本(笑)。
佐次田:
でも本土に比べたら、割と狭いのかな。 那覇・浦添エリアとかは、ギュッとまとまってます。
そもそも、「ここで点検」「ここで点検」と、この辺で点検の仕事いっぱい増えたら、また話は別じゃないですか。
そういうとこに持っていけたら、移動が多いとはいえ、1つの形にはなるのかなと。
なんかどこかの会社は滋賀まで移動するとかありますもんね。
青木:
あーあります。滋賀とかは終わってます。(※特に琵琶湖の向こう側とか)
佐次田:
沖縄はそこまでではないですね。
青木:
じゃあ確かに、言ってみたら沖縄も、大阪市とよく似たところあるかもしれん。 建物密度的にはギュッとなってて。
ただ、点検報告率って全体で考えたらカオスなところがあると。
スタッフ:
なんで沖縄はそんな低いんですか?
佐次田:
法定点検とか、そういう認識がまずあまりない人が多い。
青木:
その物件を固めて取って効率化できればいいけども、そこを容量よくいけるかどうかっていうのもありますし…。
ということは、物件数に対して人手っていうのは、足りてるか足りてないかで言うと?
佐次田:
足りてないと言われてます。
青木:
ということは、沖縄の報告率上げるっていう目的があった時に、消防設備業者として規模を拡大して、生産性を上げていくのは求められてる、ってところですよね。
佐次田:
そうです。
消防として防火査察入って、「点検報告してください」と言ってたんですけど、言ったところで、「業者さんがちょっと少ないんで、断られてます」みたいなこと、結構あったんすよ。
青木:
あ、俺の出番かもしれない…!
塩害・RC造・沖縄ならではの設備事情
スタッフ:
沖縄って海近いから、塩風めっちゃ吹いて、断線がめっちゃ出そうっていう、素人目線のイメージがあるんですけど。
佐次田:
もう全体的に劣化は早いという感じします。
スタッフ:
じゃあ機器交換とか結構出るから、美味しいんじゃないんですか?
佐次田:
まぁ交換してもらえたら、ですけどね。
スタッフ:
交換しないやつがいるんすか(笑)。
青木:
場所によっては…それこそ日本でも…
青木:
本州でも、海に近いホテルとかやったら錆とか出やすいですから、そういうところは錆びたまま残ってたりもしますし。消防設備だけじゃなく、全体的にですもんね。
佐次田:
点検することによって、ちょっと維持されるのかなっていうのはありますけど、全くボックス開けないまま何年もってなると「そもそもここ錆びて開かない」みたいなこともあります。
スプレーとかシュッとやるだけでも、持ちが違うと思うんですよ。
スタッフ:
そもそもの建物の作り自体がコンクリートだったりするから、こっち(本州)の点検と何かしら違うというか?
佐次田:
木造アパートとか少ないんで。基本RC(鉄筋コンクリート)なんですよ。
だから感知器の配置とか見てても、本土とちょっと違うなと思ったりしますね。
青木:
あとはやっぱりRCだったら、最初に配管埋め込んで隠蔽になるんで、後付けのところとかは、もう露出になるしかないっすよね。
消防設備士の魅力
青木:
(株)もしも防災さん、起業されて今7ヶ月ぐらいだとお聞きしてるんですが、消防設備士の魅力みたいなところがあったら教えていただきたいです。
佐次田:
退職の挨拶に行った時に、ある方に「究極の人命救助だね」みたいなこと言われた方がいたんですよ。
その時はただ笑ってたんですけど。よく考えたら、まぁそうだなと。
災害起こさないためにあるものじゃないですか。
それを消防法に則って、ちゃんと見ていく。
やりがいって色んな仕事であると思うんですけど、それもその1つになるのかな、と。
青木:
火災予防っていう目的を、設備の面からやっていって、消防士さんを火の中に飛び込ませないように。
スタッフ:
名前にも通じますけれども、「もしもの時」のために、あらかじめ点検だったり予防していきましょうっていう、そういう会社名ってことですか?
佐次田:
そうです。「もしも防災」です。
消防設備業の「商売的な魅力」
青木:
経営者になりたいっていう目的があって、消防設備を1つ選択されたっていうところなんですけど、商売的な魅力みたいなってありますか?
佐次田:
青木さんも話してましたけど、契約して点検を積み重ねていく。
で、経年劣化もありますので、改修も度々出てくる。 そういう意味で、ある程度道筋が見える。
急成長ではないんですけど、確実にちょっとずつ収入増やしていけるのかな、というところは感じてます。
青木:
ありがとうございます。
建物がある限り必要になってくる法定点検で、ストックビジネスでLTVもある程度測りやすい。
沖縄で消防設備やりたい人いたら、(株)もしも防災さんのドア叩いてもらったら、軽トラの隣が空いてますもんね、今ね。
佐次田:
空いてます。全然空いてます(笑)。
消防士マッチョカレンダーの話 ─ もう一つの顔
青木:
もう1つは法人ですか?もう1個、任意団体ですか?
佐次田:
任意団体です。
元々消防やってる間に、やりたいこといくつかあったんですけど、その1つが「消防カレンダーを作る」っていうのがあって。 有志を募って実行委員会を立ち上げました。
前回が2023年に初めてやりまして、今回2025年が2回目。
カレンダーに出る方っていうのは、「消防のコンテスト」を開催して、その上位12名を中心に、次の年のカレンダーを作る、という流れで今やってて。
青木:
その上位12名っていうのは、何のコンテストの12名なんですか?
佐次田:
分かりやすく言ったら、「消防士のマッチョコンテスト」です。
青木:
消防士さんはマッチョですから。
しかもめっちゃ綺麗にバキバキなんよ。
佐次田:
消防士って災害の時に仕事するじゃないですか。
だけど実際は24時間勤務してて、市民の方が目にするのは災害現場だけ。
それはちょっと寂しいなっていうのもあって、裏側というか、体鍛えてるところもあるし、そういったのをPRしながら映えにもなるし、というところですね。
「消防カレンダーに載りたくて消防に入りました」っていう方も、 僕DMで2人ぐらい来ました。
青木:
すごい! 目指すところにもなってるんですね。
この事業として、もしも防災に取り込むのか、別会社にするのか?
佐次田:
めちゃくちゃ迷ったんですけど、この株式会社の目的っていうのと上手く馴染むのが難しいのかなって思って、あえて一緒にはしてないです、今は。
青木:
めちゃくちゃ収益化できそうな匂いしかしないですけどね。
スポンサーも付くでしょ?プロテインとかの。
佐次田:
企画の売上とかは全部チャリティで。
元々僕も消防士だったので、そういう収益は自分に発生することはできないので、最初から「チャリティでやります」って言ってます。
青木:
ね、のっちさん(スタッフ)の課題なんですよ、すぐ自分のお金にしようとするんですよ
スタッフ(のっち):
よう言いますわっ!!!
あんた「お金になる」いうてたやないか!!(笑)
経営者になりたい理由と、これからの目標
青木:
じゃあ小話もう1個ぐらい行っとこうか。
そもそもなんで経営者になりたいと思ったのかっていうのと、これから経営者として目指すところを、最後にお聞かせください。
佐次田:
はい。 元々消防で働いてたんで、組織で働いてるじゃないですか。 組織であるがゆえの限界を見たというか。
「僕がこうしてった方が絶対全体のためになるだろう」と思ってることでも、ルール変更ってなかなかできないんですね。 ポジションとかもあるし。
職場を良くしていきたいってのもあったんですけど、10年ぐらいは最低でもかかる。
人生有限じゃないですか。
青木:
時間がもったいない。
佐次田:
なので自分で作ってみたいな、っていうのがあって。
それで経営者をやってみたいな、というところです。
青木:
「時間がもったいない」って、奥村会長にも言われてた。
「後継者なって10年で社長になりました。ビジネスマンの旬終わってんで」って(笑)。
スタッフ:
何かしたいこととか、目標だったりとかありますか?
佐次田:
やっぱお金稼ぎたいっていうのはもちろんありますし、会社なので。
あとは、その会社の経営をうまくやっていきたい。 売上伸ばしていきたいなっていうのが1つ。
あとは、自分で何か挑戦していきたいっていうところも結構大きいです。
消防で働いてた方が安定して、それなりに地方だといい生活できたかもしれないですけど。
ゼロにしたとしても、何か挑戦していった方が、自分はその方がいいかなと思ってやりましたね。
青木:
価値観がもう、私と同じです。
消防設備業の経営とかって、消防設備の実務経験が役に立つところ、これからたくさん壁にぶち当たると思うんですけど、現場もかなりやってきましたし、それこそ集客であったりバックオフィスとか、効率化のやり方も結構あるんで、その辺はまるっと伝授させてもらったら価値あると思うんで、引き続きよろしくお願いします。
佐次田:
お願いします!












